第二十二回/第三宮下湯


高円寺の銭湯です。エトアールを入り、西友をぬけたあたりを北に曲がったところにある第三宮下湯さん。チョコレート色の四角い煙突が目印。実は今回初訪問です!
良い意味で無骨な銭湯。飾りっ気がなく、お風呂がない人や仕事で汗をたくさんかいた人が一日の疲れをおとすために体を洗い、湯につかる。ただただそのためのお風呂屋さん、といった印象をうけました。
番台も脱衣所も浴場も高度経済成長期っぽいテイスト。ロッカーの上や、アイスクリームのケースの中につまった私物とおぼしき段ボールも味わいがあります。
古びた巨大な扇風機やはがれかかった塗装、のれんに書かれた「男湯」「女湯」の文字など、この銭湯がいかに人々の日常と一体化して歴史を刻んできたかを物語っているようです。
お風呂は座風呂と泡風呂の二種類のみ。水温はやや低め(シャワーも低め)。長居する余地はありません。さっとお風呂に入って、さっと次へ。江戸っ子(?)のような銭湯です。

「第三宮下湯」
営業時間:16:00〜24:00
定休日:土曜日
住所:杉並区高円寺南3-54-14
TEL:03-3315-0041